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ヴィンテージ着物の素材について

当店で取り扱うヴィンテージ着物は、できる限り正確な情報を提供するよう努めておりますが、すべての着物が 100%シルクである と断言することは難しい場合があります。その理由について、以下の点をご理解いただけますと幸いです。

1. 経年による品質表示の消失

多くのヴィンテージ着物には、現代のような明確な品質表示タグがついていません。特に戦前や昭和初期の着物は、素材の詳細な記載がないことが一般的です。また、時代を経る中で証紙やラベルが失われることも多く、素材を特定することが困難になる場合があります。

2. 混紡や異素材の使用

伝統的な着物には、シルク(絹)を主体としながらも、一部に異素材が用いられることがあります。例えば、裏地や部分的な補強に綿やレーヨン(人絹)を使用することがあり、見た目や手触りだけでは判別しにくいことがあります。また、江戸時代や明治時代の着物には、紡績技術の関係で絹に他の繊維が混ざっているものもあります。

3. 染色や加工の影響

絹は古来より様々な加工が施される素材ですが、特殊な染色や後加工によって風合いが変化し、純粋な絹と見分けがつきにくくなることがあります。また、一部の染色方法では化学繊維を用いることがあるため、純粋なシルク100%とは言い切れないケースがあります。

4. 科学的検査の限界

現代では、繊維を分析することで素材を特定する技術もありますが、すべてのヴィンテージ着物に対して専門機関での鑑定を行うことは難しく、コスト的にも現実的ではありません。そのため、 経験や知識をもとに素材を判断しておりますが、100%の確証を持って断言することはできません。

ご理解のお願い

当店では、できる限り正確な情報を提供するため、素材や状態について慎重に確認した上で販売しております。しかし、 ヴィンテージ品の特性上、100%シルクであると保証することはできません ので、あらかじめご了承ください。

素材についてご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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